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今回の、ニンテンドー3DS版「カルドセプト」では、久しぶりに新キーワード能力※が導入されました。
それが、「雪辱」です。

「雪辱」とは

「雪辱」能力の汎用説明は以下のようになります…

「通常攻撃で相手にダメージを与えられなかった場合、効果が発動する」

つまり、攻撃した際に、「無効化」や「反射」などによって相手にダメージを1点も与えられなかった場合、何らかの効果が発動する能力、ということです。

「何らかの効果」と書いたように、「雪辱」発動がトリガーされた場合に実際に起こる効果は、個々のカードごとに異なります。

実際にカードそのものを見てみないと、ちょっとピンとこないですかね。
では、こちらをどうぞ…

ライフスティーラー (武器)

スクリーンショット

スクリーンショット

「雪辱」に続く[ ]内が、発動した際の効果です。

ライフスティーラーの「雪辱」が発動すると「対戦相手のMHP-30」が起こる、ということですね。

つまり…

ライフスティーラーを使って攻撃してきた相手を、「ガセアスフォーム」などの「無効化」で防いでしまうと、MHP(HPの最大値)が-30されてしまう、ということ。

MHP40の「ミノタウロス」なら、MHP10のヘナチョコキャラに成り下がります。MHPの減少なので、回復もできない。
もはや、こんなやつに領地を任せられません。

さらに、MHP30以下のクリーチャー、例えば「ケットシー」だと、その場で破壊されてしまいます!
(ケットシーは元々無効化の能力を持っていますので、その危険性は高いです。今回ケットシーは受難ですね…)

もう一つサンプルを。

イクストル (クリーチャー)

スクリーンショット

スクリーンショット

イクストルの「雪辱」が発動すると「対戦相手を破壊する」。
つまり、うっかりイクストルの攻撃を無効化で防ごうものなら、その甲斐もなく破壊されてしまう…ということです!

しかも、イクストルが相手を破壊すると、そのSTは増加します。
こんなもので移動侵略を続けられたら、たまりません。

「雪辱」の意図

なぜ、このような能力を導入したのか?

まあ、分かりやすいですよね。
「無効化」の万能感を低減させたかった、ということです。

DS版までの環境では、無効化の人気は高かったです。
それもそのはず。
通常攻撃であれば、その値に関係なくダメージを0にできますからね。
しかも、それによって「攻撃成功時」に発動する能力、例えば「毒」「即死」なども受けずに済みます。
これは、使われて当然ですね。

そのため、数多ある鎧系(プレートメイルなど、HPを上昇させるタイプ)の防御アイテムは、あまり日の目を見ませんでした。(唯一、通常攻撃の無効化は、巻物攻撃には弱いので、その対策に使われることはありますが)

この無効化盤石の環境を崩し、もう少し鎧系防具を使ってほしい…。
雪辱には、そのような願いが込められているのです…。

つまり、雪辱は、プレートメイルなどHP上昇系の防御アイテムで防げば良い、ということですね。

もっとも、「ライフスティーラー」などの武器は攻撃力が高めですし、「イクストル」に至っては、どんどんSTが上昇していきます。
これをHP上昇系で防ぐのも、そう簡単なものではありません。
このあたりで、少しジレンマ…というか、かけ引きを味わってもらえると面白いかな、と思います。

もう一つ、雪辱について言及しないといけないのは…

既に書いたように、「反射」によってダメージを防がれた場合でも雪辱は発動します。が、タイミング的には反射ダメージの方が先に発動します。
そして、雪辱は発動時点で使用者が生き残っていないと発動しない、ということです。
(これがどういうことかは、お分かりですよね? では「反射は依然強いままか」というと、こちらはこちらで、ラインナップ的な調整も図られておりますので…。)

「雪辱」というのは、以上のようなものです。

さて、今後この雪辱が、対戦環境に与える影響はどのようなものでしょう。

無効化は今より使われなくなるのか?

それとも、雪辱の影響は力は、些細なものなのか?
楽しみです。

(2012.6.11 神宮)

※ キーワード能力とは、カードが持つ能力のうち、良く使われるものを短いキーワードでまとめたもの。「先制」「強打」など。

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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