2017/07/20
今回の、ニンテンドー3DS版「カルドセプト」では、久しぶりに新キーワード能力※が導入されました。
それが、「雪辱」です。
「雪辱」とは
「雪辱」能力の汎用説明は以下のようになります…
「通常攻撃で相手にダメージを与えられなかった場合、効果が発動する」
つまり、攻撃した際に、「無効化」や「反射」などによって相手にダメージを1点も与えられなかった場合、何らかの効果が発動する能力、ということです。
「何らかの効果」と書いたように、「雪辱」発動がトリガーされた場合に実際に起こる効果は、個々のカードごとに異なります。
実際にカードそのものを見てみないと、ちょっとピンとこないですかね。
では、こちらをどうぞ…
ライフスティーラー (武器)
「雪辱」に続く[ ]内が、発動した際の効果です。
ライフスティーラーの「雪辱」が発動すると「対戦相手のMHP-30」が起こる、ということですね。
つまり…
ライフスティーラーを使って攻撃してきた相手を、「ガセアスフォーム」などの「無効化」で防いでしまうと、MHP(HPの最大値)が-30されてしまう、ということ。
MHP40の「ミノタウロス」なら、MHP10のヘナチョコキャラに成り下がります。MHPの減少なので、回復もできない。
もはや、こんなやつに領地を任せられません。
さらに、MHP30以下のクリーチャー、例えば「ケットシー」だと、その場で破壊されてしまいます!
(ケットシーは元々無効化の能力を持っていますので、その危険性は高いです。今回ケットシーは受難ですね…)
もう一つサンプルを。
イクストル (クリーチャー)
イクストルの「雪辱」が発動すると「対戦相手を破壊する」。
つまり、うっかりイクストルの攻撃を無効化で防ごうものなら、その甲斐もなく破壊されてしまう…ということです!
しかも、イクストルが相手を破壊すると、そのSTは増加します。
こんなもので移動侵略を続けられたら、たまりません。
「雪辱」の意図
なぜ、このような能力を導入したのか?
まあ、分かりやすいですよね。
「無効化」の万能感を低減させたかった、ということです。
DS版までの環境では、無効化の人気は高かったです。
それもそのはず。
通常攻撃であれば、その値に関係なくダメージを0にできますからね。
しかも、それによって「攻撃成功時」に発動する能力、例えば「毒」「即死」なども受けずに済みます。
これは、使われて当然ですね。
そのため、数多ある鎧系(プレートメイルなど、HPを上昇させるタイプ)の防御アイテムは、あまり日の目を見ませんでした。(唯一、通常攻撃の無効化は、巻物攻撃には弱いので、その対策に使われることはありますが)
この無効化盤石の環境を崩し、もう少し鎧系防具を使ってほしい…。
雪辱には、そのような願いが込められているのです…。
つまり、雪辱は、プレートメイルなどHP上昇系の防御アイテムで防げば良い、ということですね。
もっとも、「ライフスティーラー」などの武器は攻撃力が高めですし、「イクストル」に至っては、どんどんSTが上昇していきます。
これをHP上昇系で防ぐのも、そう簡単なものではありません。
このあたりで、少しジレンマ…というか、かけ引きを味わってもらえると面白いかな、と思います。
もう一つ、雪辱について言及しないといけないのは…
既に書いたように、「反射」によってダメージを防がれた場合でも雪辱は発動します。が、タイミング的には反射ダメージの方が先に発動します。
そして、雪辱は発動時点で使用者が生き残っていないと発動しない、ということです。
(これがどういうことかは、お分かりですよね? では「反射は依然強いままか」というと、こちらはこちらで、ラインナップ的な調整も図られておりますので…。)
「雪辱」というのは、以上のようなものです。
さて、今後この雪辱が、対戦環境に与える影響はどのようなものでしょう。
無効化は今より使われなくなるのか?
それとも、雪辱の影響は力は、些細なものなのか?
楽しみです。
※ キーワード能力とは、カードが持つ能力のうち、良く使われるものを短いキーワードでまとめたもの。「先制」「強打」など。