2017/07/20
先週から、ついに、カルドセプト公式大会が始まりました!
詳しくは、カルドセプトスペシャルサイトへ!
まずは、国王杯KING’S CUP。
お馴染みのマップ「ジャンクション」での、インターネット対戦です。
得点計算はランキング戦とは違ったものになっており、時間の少ない方でも優勝を狙いやすくなっています。
国王杯開催は9/20まで。今からでも充分チャンスがあります!
ぜひ、奮ってご参加ください!
ちなみに、先週の練習フロアには参加してみました。
みんな、コンセプトのしっかりしたブック使ってて凄いです…。自分のノンポリブック(とりあえず置けて、とりあえず守れそうな布陣のブック)が恥ずかしくなってしまう。
それでも、最高2位にはなりましたぜ。漁夫の利的な展開でしたが…。
まあ、下手にもそういうチャンスがあるのが、カルドセプトってことで。
では、本題です。
前回はスペルのことを書いたので、今回はこの新アイテムカードで。
やはり、使用頻度ランキングでは常に上位にいるカードです。
[ カウンターシールド ]
カルドセプトDS以前の旧作には、カウンターアムル[*1]というアイテムカードが存在しました。
これは、カウンターシールドと能力は全く同じですが、唯一、種類が「道具」である部分が違います。
このカウンターアムルも、当時からガセアスフォーム[*2]と双璧をなして、防御系アイテムの花形となっていました。
どちらも、「無効化系(反射も含む)」のアイテムです。
しかも、この2つは、どちらも道具アイテムでした。
道具は、防具よりも使えるクリーチャーが多く、使い勝手が良いですね。
万全の防御である無効化(反射)を持ち、使い勝手の良い道具であることから、コストの高さはあれど、この2つに人気が出るのも当然に思えます。
この無効化アイテムの万能感に対抗する手段として、一つに、今回「雪辱」という能力を入れたわけです。
この無効化と雪辱の関係については、以前に書きましたね。
そして、弱体化のもう一つの手段として、カウンターアムルをカードリストから外し、カウンターシールドを入れたのです。
能力は同じですが、種類を道具→防具に変えることによって、使えるクリーチャーを減らしました。
しかも、コストはガセアスフォームよりも高いまま。
ということで、カウンターシールドは、旧作のカウンターアムルほどの人気は取れず、使用頻度は低く落ち着くだろうと予想しました。
しかし、実際は…
むしろ、ガセアスフォームを凌ぐ勢いで、人気カードになってるじゃありませんか。
これはいったい…。
[ なぜこんなに使われる? ]
例によって、その理由を推測してみます。
防御の能力として、反射・無効化の能力が好まれるのは、当然のことです。
それで、今作ではその傾向を打開するために、わざわざ「雪辱」という能力を導入しました。
そのため、無効化は以前より少しは使いにくくなったはず。
ガセアスフォームが以前より人気無いのは、一つにはそのためだと思われます(…と思いたい)。
一方、反射は、雪辱に対しても抵抗力があるんですね。
相手が雪辱で攻撃してきても、反射の方が先に発動するため、雪辱発動前に相手を倒せる可能性があるのです。
多少のコスト差があっても、無効化のガセアスフォームより、安全性の高いカウンターシールドを使いたくなるわけです。
こちらの腹積もりでは、そこでHP増加系の防具に流れて欲しかったのですが…そうはいきませんでした。
無効化・反射系は、どんなに高い攻撃力でも耐えられる上に、即死、マヒなどの追加効果も防げる魅力がありますからね。
(まあ、ニュートラクローク[*3]など、HP増加系でも人気のあるものが全くないわけではありません。それに、そもそも雪辱で無効化・反射を撲滅しようなどとも、思ってはいませんでしたので)
というのが、推測できる理由の一つ。
もう一つは…ほとんど一つ目と同じようなものですが…
現在、クリーチャーで人気のあるカードの筆頭と言えば、コロッサス[*4]ですね。
また、同様に良く使われるものに、シェイドフォーク[*5]があります。
この2体は、強力な攻撃力に定評があり、移動侵略で使われることも多い。
ガセアスフォームでも1回は防げますが、移動侵略で繰り返し襲われると、いずれはアイテムも尽きて倒されてしまうでしょう。
その点、カウンターシールドであれば、攻撃を防ぎつつその強力な攻撃を相手にお返しし、倒してしまえます。
倒してしまえば、これ以上襲われることはありません。
これは、多少のデメリットを補って余りあるメリットと言えます。
上記のような理由でカウンターシールドが良く使われているのだろうと思います。
[ 対策は? ]
カウンターシールドそのものへの対策は、いくつか考えられますね。
まず、リフォーム[*6]。
誰かの手札にカウンターシールドが現れた瞬間に、リフォームを使って、その全てをマナ[*7]に変えてしまいます。
自分自身がカウンターシールドを使っていなくて、使う敵プレイヤーが多いほど、効果大。敵が防御アイテムのメインとしてカウンターシールドを使っていた場合、その後の防御力をガタガタにでき、かなり有利な状況に持ち込めます。
ただ問題なのは、もしコロッサス等が使われていた場合、これによりその猛威を許してしまうこと。誰かが倒してくれたかもしれないコロッサスの、とばっちりを受けてしまう可能性もありますね。
それから、敵にマナを大量に渡してしまうのも、状況によっては致命的なことも。
対策その2は、レイオブロウ[*8]。
カウンターシールドはコスト100なので、これで消せます。他のプレイヤーが手札にカウンターシールドをたくさん持っている状況を狙って使いたいですね。
場合によっては、地変スペル[*9]やメテオ[*10]、アースシェイカー[*11]などの高コストカードもついでに消せてラッキーなことも。もちろん、自分はコスト100以上のカードを手札に持っていないタイミングがベストです。
こちらの問題は、手札に出ていないと効果無いところと、汎用性が低いところか。実際、現状でこのカードを使っている人はそれほど多くはないようです。
対策その3は、「侵略は巻物にまかせる」。
巻物であればカウンターシールドでは防げません。ついでにガセアスフォームにも強い。
問題といえば、攻撃力が最大でも75なので、それ以上のHPを持つ相手は倒せないことになりますが…まあ、アイテム無しで攻撃力75を防げるクリーチャーはそう多くないので、この点はあまり問題にはならないでしょう。
単純ではあるが、実はこれが一番実際的かもしれません。
おまけで…パワークラウン[*12]を使うというのもアリですよ!
即死クリーチャーに持たせる、など、相手がカウンターシールドを使わざるを得ない状況を作れればという、ハードルの高さはありますが…。
(そして、成功しても領地を奪えるわけでは無いですが…)
いくつか、相手が使ってきた場合の対策を書いてみましたが、逆に使う側にとってみると、これらのリスクと、カウンターを使わなかった場合のリスクを天秤にかけた場合、どちらがより安全かということになります。
で、今のところは、カウンターシールドに頼る方が安全に思える、ということになるかと…。
結局、カウンターシールドの流行は、まだまだ続きそうな雰囲気です。
今回も、引用したカードが多かったので、注釈を入れてみました。
- カウンターアムル:ST=0になり通常攻撃をすべて反射する道具アイテム。今作には登場しない。
- ガセアスフォーム:ST=0になり通常攻撃をすべて無効化する道具アイテム。ちなみに、ガセアスフォームの方をそのまま残したのは、すべてを無効化する能力の強さは分かりやすいので、初心者の方に、その強さを頼りにしてストーリー前半を乗り切って欲しいという意図がありました。それで今回、ステージ1クリア後に渡したりしています。まあ、ストーリーを進めると、強力な巻物が出てきたり、雪辱が出てきたりして、万能ではないと気付くことになるわけですが…。
- ニュートラクローク:HP+40、使用クリーチャーを無属性にする道具アイテム
- コロッサス:無属性ST70/HP70のクリーチャー。アイテムが一切使えない、周回回復できないなどのデメリットはあるが、そんなことは一切関係ない人気を誇る。
- シェイドフォーク:無属性ST10/HP40のクリーチャー。雪辱と、STが対戦相手と同じ属性の配置クリーチャー数×10になる能力を持つ。強いかどうかは敵のブック次第だが、大抵強い。
- リフォーム:全てのセプターの手札やブックにある対象のカードを”マナ”に変えてしまうスペル。
- マナ:使用者は周回数×50Gの魔力を得るスペル。さすがに説明するまでもないか…。
- レイオブロウ:全てのセプターの手札にある使用魔力100G以上のカードを破壊するスペル。
- 地変スペル:アップヒーバル、ワイルドグロースなど、地形を変化させるスペルの俗称。全ての地変スペルがコスト100以上というわけではない。
- メテオ:領地のレベルを大幅に下げるスペル。
- アースシェイカー:MHP40以上のクリーチャーが配置された全ての領地のレベルを1下げるスペル。
- パワークラウン:HPが相手のSTの値だけ増える防御能力と、相手を変身させる雪辱能力を持つ道具アイテム。ダウンロードカードなので、まだ持っていない人は、インターネットに接続してダウンロードしよう!