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大宮にあるから大宮ソフト

アーモダインは、様々なシステムの集合体です。
控えめに言うなら、一つ一つのシステムは、決して新しいものではないのですが、その組み合わせはあまり例が無いのではないかと思います。

その一つが、「運営パート」。

ウォーシミュレーションのユニットといえば普通、戦場で経験値を稼ぎ、成長していくものです。
しかし、アーモダインでは、戦場での成長は微々たるもの。真の成長はミッションの外・・・「運営パート」で行われます。
実際の兵士だって、基礎能力の鍛錬は戦場でなく、日常的な訓練で行っているものだと思うんですよ。なので、これもある意味「シミュレート」の一端のつもりです(絵的には、個室で訓練したりしてて、あまりリアルとは言えませんが)。

「運営パート」では、隊長であるプレイヤーはメンバーの訓練メニューを決め、実行させます。誰がどの訓練をしたらミッションで役に立つか考えて、訓練をさせていくのです。

しかし、「運営パート」で行うことは、訓練指示だけではありません。
もちろん、従来のシミュレーションRPGのように、必要な兵器を補給したり、部隊編成したりする部分も運営といえますが、それ以上に重要な部分があるのです。

隊長は(ご苦労なことに)、メンバーのメンタルな部分やメンバー同士の人間関係に気を配らなければいけないのです!

訓練やミッションで、メンバーのSP(気力のようなもの)が下がったり、隊長に対する信頼度が下がったりします。これらの値が低いと、訓練の効率やミッションでの命令の実行に支障をきたします。これを避けるには、この運営パートでまめに休憩させたり、話しかけてあげたりするなどのケアが必要です。

また、メンバーたちは訓練中、隣人に対してさまざまな影響を与え合います。この影響による訓練効果の差が大きい!部屋割りを考えて訓練を行う事が、確実な部隊強化につながります。(これら「隣接効果」については、またの機会に。)

さらに、メンバーは時々、それぞれの「性質」を発揮して「イベント」を起こします。良いことも悪いこともあるのですが、隊長は、このメンバーの性質を上手く利用したり、避けるよう工夫したりと、各人の扱いを考えなければなりません。

これらメンバーとのやり取りは「軍隊シミュレーション」としてはリアリティがあるとは言えないかもしれません(そんな気ままな軍隊無いだろ)。
しかし、様々な性格の人間をまとめつつ、限られた予算の中で成果を出していく・・・これは、身近な小集団(サークルや、会社の一部所、学校のクラスなど)運営の「シミュレート」になっているんじゃないかと思います。

という意味で、アーモダインは「中間管理職シミュレーション」なわけです。

アーモダインでは、隊員や隊長のやりとりを「抽象的に」描いています。メンバーの心の動きのシミュレートを試みていますが、絵的にはかなり抽象的というか、記号的なテイストになっています(運営では、豪華な3Dイベントなんてものは挿入されません)。

ただ、シミュレーションというのは、現実を抽象化・記号化して本質をあらわにするものだと思います。だから、これは意図的なものなのです(いや、ホントに)。
「ゲームっぽい」・・・確かにそうかもしれません。しかし、だからこそ、そこにゲームならではの味が出るんじゃないかな、なんて思ってます。

大宮ソフト

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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