2017/07/20
本当のカードゲームと最も異なる点は、手札が相手に見えてしまう事だろう。これによって「不意打ち」の要素は多少減じたが、その事がゲームをつまらなくする事はなかった。それよりも、「多人数プレイ」できる事が重要だったのである。
確かに通信を使えば実現可能だろうが、同じ場所でわいわい言いながらプレイする楽しさは失われてしまう。家族兄弟でプレイする事も不可能だろう。理想的には、このゲームを友達・家族のコミニュケーション媒体にして欲しいと我々は望むのである。コレクションやトレーディングの要素も、これを助けることになるはずだ。
さらに「手札が見えるシステム」は、新しい楽しみ方を生む結果ともなった。
例えば、強力なカードが手札に来たプレイヤーも、あまり長くそれを温存している訳にはいかなくなる。敵に破壊される可能性があるからだ。また、戦闘において双方のプレイヤーは「相手が何を持っているかは知っているが、どれを出すかはわからない」という状況に置かれる(注)。これらは、他のゲームには無いスリルを感じさせてくれるのだ。
(注:戦闘時、プレイヤーは、手札6枚に対応したABCXYZボタンを押す事により、アイテムを使用する事ができる。パッドさえ見られなければ、何を使ったかを相手に知られる事はない)。