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大宮にあるから大宮ソフト

みなさん、お久しぶりでございます。

このHPは、カルドセプトのHPなので、カルドセプトの話題が無いと書くことが無い。それで長らくの間書き込みをしなかったのだが、今回久々に話題ができたので、これにかこつけてまた一言書かせてもらうことになった。

話題というのはご存知の通り、1998年10月22日、サタコレ版カルドセプトが発売されることである。う~ん、めでたい。私的には、これはその価値が認められたということだと理解している。
サタコレが出るということは、オリジナルが出てからすでに1年が経つということだ。今まで関わってきたゲームでは、1年後に音沙汰を聞くことなどめったになかった。しかしユーザーの方々のHPやセガの掲示板を読むと、カルドは今でもそこそこプレイをしてもらえているようである。さらに、サタコレ版を薦めてくれている文章を見るに至っては、うれしさに涙も出んばかりの気分である。企画者冥利に尽きるとは、まさにこのことだろう。

1年の間にはいろいろな出来事があった。カルドセプト大会もやったし、カルドのおかげで私は企画部長になった(部長という肩書きは洒落でしかないが、名刺にはちゃんと刷られている)。デザイナーズノートのその1に書いた、「あのカードゲーム」を私に教えてくれた人間が奇しくも大宮ソフトに入社したりもした。

ではその1年の間、私は何をやっていたのかって?まあ、その話は少し先に送ろう。

このようにカルドセプトは、私にとってこの上無い喜びを提供してくれた。しかし、一つだけ大きな不満点がある。それは、「あんまり売れなかったこと」である!!
当時のサターン市場において、カルドはそれなりの話題を提供できたと思う。そんなものだから、よく業界内の人間から「儲かったでしょう?」などと聞かれることもあった。

しかし、はっきり言って全然なのである。発売第1週に約25000本だったことは、当時のファミ通を読んだ方ならご存知のはずだ。0が6つも7つもつくほど売れている某会社のゲーム達とはわけが違うのである。サターンは当時約300万くらい売れていたから、カルドをプレイした人は全サターン人口の1~2%程度しかいないのである。なんと残念なことか。

別に大もうけがしたいわけではない。せっかく作ったものなのだから(そして評価は良いのだから)、多くの人にプレイしてもらいたいのだ。

だから、まだやって無い人はぜひサタコレ版をプレイしてほしい。サターンしか持っていなくて、最近良いゲームが出なくなったなんて言ってる人には特にお薦めである。と、ここで言ってもしかたないか。

最後に、これからカルドを人に薦めようとしているセプター諸君にこれだけは言いたい。いきなり初心者を対戦にさそってジャッジメントやテンペストでぼこぼこにしたりしないように。1人プレイでブックがこなれるまで少し待ってあげよう。

大宮ソフト

大宮ソフト

様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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