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大宮にあるから大宮ソフト

いよいよACN CUP Finalも大詰めを迎え、29、30日には本戦も行われる。今回は予選期間も長いため、予選マップも大奮発の2種類。さらに本戦は本戦で、専用マップがある。
大会用マップもPS版の時代からもうずいぶん作ってきたが、毎度少なからず頭を悩ませている。カルドはマップのバリエーションには事欠かないが、大会に適当なマップというのは意外と限られるものなのである。私の考える、理想の大会マップというのは、以下のような条件を備えるものである。
長さが適当であること。1周の時間がかかり過ぎると、展開が遅くなってしまうのでよろしくない。しかし、あまりに狭すぎると4人対戦したときに土地争いが起きすぎてしまう。適度に広くて、比較的早く1周できるのが良いことになる。
分岐は欲しい。しかし、多すぎないこと。分岐は、セプターに選択肢(=駆け引き)を与える。駆け引きこそがゲームの面白さなので、分岐は欲しいところだ。しかし、多すぎると、その都度選択を迫られ時間がかかることになる。さらに、分岐が多いということは、それだけ高額領地を避けやすくなり、試合展開が単調になってしまう。やはり、最後にはどどーんと高額領地にはめて終わりたいものだ。
エリアが2~3程度あること。エリアが一つしかなくても面白いマップは作れるのだが、ここに護符が現れるとまた状況は変わる。護符が存在する場合、エリアが1つしかないと護符の選択肢が少ないため、護符使いにとって有利になり過ぎる。最近の大会マップは聖堂無しが多いのでそれ程問題にはならないのだが、やはり「パイエティコインブック」も意識すべきだろう。
4属性は公平に。属性に有利不利が少ないほうが、色々なブックにチャンスを与えて面白い。とは言え、昨今の流行を見て多少偏らせたりすることもある。DC版なら風を有利にしたいところだ。
ランダム性はなるべく排除する。カルドは要素的にランダムな部分も多く、味のうちにもなっているのだが、実力を決する大会においては、これは少ないほうが納得できる。そのため、ほこら・転送円はなるべく使わないようにしている。ショップも避ける方が無難かな。
上記を満たすマップの代表はマルセスブルク。う~ん、普通のマップだ。というわけで、大会用、特に本戦ともなると意外に普通のマップが多いのはこのためなのだ。だから、面白みが無いとか、似たようなのが多いとか言わないように。

大会が終わると31日をもって、DC版セカンドのネット対戦もついに終わりの時を迎えることになる。思えば短かったような、長かったような。いろいろあったが、参加してくださった皆さんには楽しんでいただけたようで、大宮ソフトとしても苦労した甲斐があったというもんです。私的にも、毎月のルールや時々マップを作ったりなどあって、1年半も前のソフトながら、ごく最近も作業があったばかりという腐れ縁である。

ルールといえば、当初ランキングでももっと奇想天外なものをたくさんやるつもりだった。火だけとか、無属性だけとか、カルド1に出ていたカードだけとか、カードランキング50位以内禁止とか・・・。それに合わせ、火だけのマップとか変なのを配布するのも面白いとも思っていたのだが、どうも変則ルールの評判が悪かったようで、企画倒れになってしまった。まあ、縛りが強いほどブックの自由度は減ってしまうわけで、それが嫌だというのも分かる気はする。反面、せっかくルール設定が出来るんだから、違った環境で競ってみたい派もいたのではないかとも思うが、勢力的には弱かったようだ。

などと心残りもあるが、ひとまずこれでネット対戦も終了。参加してくれたみなさん、ありがとうございました。ネット対戦は終わりますが、これからもカルドセプトをよろしくお願いします。PS2版を持っていない方がいたら、ぜひこの機会にどうですか???

大宮ソフト

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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