2017/07/20
某ゲーム業界誌を読んだら、あるゲームデザイナーさんのインタビューが出ていました。
記事が英語だったので、内容全体はあまりよく把握できていないのですが、そのインタビューの中で「カイヨワの遊びの四原則」に触れられているのを見て、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
「遊びの四原則」…そういえば大昔、児童心理学の授業かなんかで聞いた記憶があります。
1.競争
2.めまい
3.動悸
4.息切れ
でしたっけ?…ちょっと違うな。
1.ささやき
2.詠唱
3.祈り
4.念じろ!
だったかな。まあ、内容はともかく、私もゲームデザイナーと称するからには、これくらいカッコイイこと言わなきゃいかんなあ、と反省した次第です。
このデザイナーズノートも、当初は、カッコイイデザイナーがカルドを作っているという「設定」にして盛り上げようという企画だったのですが…。
大会やイベントステージなんかに出る度に、化けの皮がはがれて行って、結局、今に至っています。
う~ん、残念。
2つのチャットシステム
カルドDS版は、ネット対戦ができます。
正直、ゲームデザインがどうこうとか、バランス云々なんかより、皆さんこれに一番期待しているんじゃないですかねえ(苦笑)。
ネット対戦に関しては、今までもDC版やサーガでは実現していました。
今回のDS版のネット対戦…正確にはWi-Fi対戦というべきものですが、他のDSのWi-Fi対応ソフト同様、お気軽に対戦を楽しめるということもあり、今までのネット対戦以上に参加者も増え、さらに熱い戦いになるのではないかと期待しています。
カルドセプトDSのWi-Fi対戦は、大きく2種類に分けられます。
一つは「ともだち対戦」。もう一つは「だれでも対戦」です。
(DSのWi-Fi対戦対応ゲームをプレイしたことのある方なら、ご存知ですね)
「ともだち対戦」は、対戦する双方が「ともだちコード」等と呼ばれるコードをやりとりしている場合に可能になるものです。文字通り、友達・知り合い同士でのみ行える対戦ということです。
一方「だれでも対戦」は、知り合いに限らず、カルドセプトをプレイしているどこかのだれかと接続し対戦を行えるものです。まさに一期一会、私情をはさまぬ真剣勝負が可能になるわけです。
で、これからがやっと今回の本題なのですが、この2つの対戦には単に相手の違いだけではなく、もう一つ重要な違いがあるのです。
それは、コミニュケーション手段の違いです。
カルドセプトDSの「ともだち対戦」では、サーガ同様「ボイスチャット」を導入しました。
「ボイスチャット」は声でコミニュケーションができるチャット方式です。フリーハンドで会話できるので、操作の合間を見てパッドをキーボードに持ち替え、慌てて書く…なんて必要はありません。その場に相手がいるかのように「う、それは辛い!」とか「この土地、欲しかったんだ~」などと、自然に口をついて出る言葉をやり取りできるわけです。
こんな小さな携帯機で、特に追加の機器も要らずにこんなことができるなんて、ゲームの世界も進歩したなあ、と思いますね。
ただ、ゲーム中に「タカユキ、宿題やったの?」とか、その場の関係ない音声も拾っちゃう可能性があるのでご注意を。そんな時はボタン一発でOFFにもできるので、臨機応変に使い分けてください。あと、自らのBGMを拾ってしまうことがあるので、ヘッドホンはあった方が快適です。
もう一方「だれでも対戦」では、異なる方式となります。「だれでも」では不特定の相手と対戦することになります。良い子も遊ぶDSで、知らない相手と不用意な言葉のやり取りをさせるわけにはいきません。ですので、通常「だれでも」対戦では、チャットは行われないものなのですが…。
カルドセプトDSでは、「アイコンチャット」を採用しました。顔絵などのアイコンをやり取りすることで、自分の感情や主張をある程度表現できるように試みています。
実際の仕様は、アイコン全30種、一度に最大2文字送信…と制限のあるものですが、これが意外に重宝で面白いのです。
アイコンチャットはタッチ操作となりますが、指でも選択可能な間隔で配置されていますので、ほとんどDSから手を離さずに使用できます。
2種を組み合わせても使えるので、同じ「笑い顔」でも「笑い顔+手のひら」(=やあ/こんにちは!)や「笑い顔+ピース」(=やったぜ!)など使い分けもでき、なかなか表現力もあると思います。
さすがに、自由自在に意図を伝えることはできませんが、組み合わせなどによるオリジナリティのある表現も楽しめるので、なにより相手がAIでは無い、血の通った人間だと実感できるところが良いんじゃないかな、と思います。
私自身、発売後は「だれでも対戦」をメインに遊ぶと思うので、きっとこの「アイコンチャット」にはお世話になるでしょう。
それでは~!
※ 開発過程では「定型文」というのも候補に上がりましたが、個人的には、30種での表現力ではアイコンには敵わないと思っています。種類を多くすると、今度は選ぶのに時間がかかってしまって使い物にならないでしょうし。