2017/07/20
12月22日、セカンド エキスパンションの公式全国大会の本大会が行われた。既に発売後3ヶ月も経っているが「これが無事終わらないと仕事が終わった気にならない」というくらい、私にとっても重要なイベントだった。
我々が会場に到着したのは一回戦終了直前で、ほとんどのブロックが試合を終了していた。一回戦の結果、過去の優勝者や電撃ウドンスキー氏など、多くの有名人の方々が脱落してしまった。これは波乱を予感させる展開だ・・・。そもそも、公式大会では久々の護符ありマップだ。どんな試合展開になるのか全く予想も付かなかった。恐る恐るスタッフの方に第一試合の結果を聞いてみると・・・「いやあ、いい試合が多かったですよ!」との事。そういえば、試合結果を見ると、けっこう目標達成で試合終了しているではないか。ファミ通カップのエキシビジョンでは、割と平坦で長い試合になっていたのだが・・・。そうか、あの時点では、初見でこのマップに対応しきれていなかったのだ。しかし、本大会に至って、皆さんこのマップに熟練し、最適なブックと戦法を生み出したというわけだ。しかも、その手筋・ブックはバリエーションに富んでいるという。すばらしい!今後の試合を見るのが楽しみだ。
そして、準決勝。我々の前には第1ブロックの様子を映すモニターが配置されていた。この第1ブロックは中でもかなりクセのある戦術のセプターが集った場所だったようで、他のブロックが目標達成で次々試合終了していく中、土地レベルが殆ど上がらないまま終盤を迎えるような展開となった。序盤からのコロッサスの蹂躙によってクリーチャーが次々倒されてしまっていたのと、中盤からメテオを引いたセプターがいてレベル上昇に歯止めをかけていたからである。ということで通行料のやり取りはほとんど無かったものの、各人のブックがそれぞれ個性的だったため、見所の多い試合ではあった。護符マップのせいか、SP2版の変更のせいなのか、確かに戦術のバリエーションが増えているようだ。意外性のある戦法やカードが効果を発揮していた。
準決勝も終わり、いよいよ決勝戦となった。決勝メンバーは、ゆたか氏、Hermit氏、のびスケ氏、かむいまる氏の四人。決勝戦の詳細は公式ページにも掲載されているし、後々リプレイも配布される予定なので、ここでは個人的な視点から少しだけにしたい。護符ありマップということで、各人の戦略にも幅があった。やはり、前回の大会に比べるとクリーチャーに対して執着が薄い感じだ。前回では魔王系まで現れ、高レベル領地が試合のカギを握っていたが、今回、クリーチャーはあくまで「手段」であったように見えた。それでも序盤、かむいまる氏のアイスウォール3連鎖が出来た時には早々に勝敗が決したかと思ったものだが、やはり各人さまざまな状況に対する対策を考えているようで、そう簡単な物ではなかったようだ。
今回特に目立ったのは、コロッサス。準決勝の第1ブロックでもそうだったが、スチームギアのお株を奪う猛威だった。武器が持てないので攻撃力に上限があるようなものなのだが、チャリオットを併用することで相手が準備を整える前に攻め込み落としていた。また、全体的にコンボプレイがよく目に付いた。ニンジャはボージェスとケツァルコアトルの応援を受け、「ST50・HP60、先制・巻物強打」というもうなんだか分からないクリーチャーと化していた。コーンフォークとレイズデッドコンボなどもあったし、のびスケ氏のスパルトイ・バード+デモトレコンボなども面白かった。リンカネ弱体化もあり、大会レベルの試合でコンボに頼るのは危険だと思っていたのだが、意外とうまく回っているようだ。もちろん、各人ドローサポートは欠かさなかった。しかしその選択も、リンカネはもちろん、ホープ、フォーサイト、ブラスアイドルなどバリエーション豊かになり、私的には望んでいた環境になったと言える。
今回の決勝戦の特筆すべきは、やはり最終の数ラウンドだろう。護符マップだけに、最後の数ラウンドで大きく動くことは予想していたが、Harmit氏とゆたか氏が目標を達成し、城に戻るまでとなった時点からの逆転に次ぐ逆転劇は、会場を沸き立たせ、歴史に残る名場面となった(ぜひリプレイをご覧下さい)。結果、まさに最後の一手で優勝はゆたか氏となった。おめでとうございます!
いやー、今回も良い大会になりました。前回DC版の大会がすごく良かったので、かえって今回心配だった(小心者なもので・・・)のだが、前回に劣らぬ大成功になった。それもこれも、皆さんの、試合での真剣勝負と試合外での盛り上げのおかげ。時期的なものもあり、かなりお祭りっぽい雰囲気もあって、本当に楽しかったです。いや、楽しませるのは本来こっちの役目のはずなんだが(笑)。