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絶版になったカードたち (2) クリーチャー篇

time 1999/06/08

というわけで、今回はサターン版から消えたクリーチャー篇である。

スペルなどとは一味違う理由で消えたカードも存在する。

無属性
ヘッジホッグ(ST10HP30)
ダメージを1/2だけ反射する(スクロール除く)
レジェンド(ST40HP60)
防御型:隣接している所有者のいない土地を支配できる
火属性
バンダースナッチ(ST40HP60)
対戦相手を手札にもどす(30%)(手札が6枚の時は破壊する)
水属性
G・リーチ(ST40HP60)
相手のMHPの25%以上ダメージを与えると再生
地属性
ミミック(ST40HP60)
倒されると相手セプターにランダムに選ばれたカードを1枚与える
風属性
ストラングバイン(ST40HP60)
防御型:獣族クリーチャーに強打

解説
ヘッジホッグ
ご推察のとおり、これは火属性のバンディクートとなった。この変更は洒落みたいなものだが、ヘッジホッグそのものはサターンだからという理由で投入されたわけではない。
レジェンド
これの消えた理由は2つある。1つは、ボージェスの能力を加えると強くなりすぎるからである。もう1つは、テキストから判断するより使えない能力だからである。レジェンドの隣接地はそのオーナーのものとなるが、敵はその土地に無条件でクリーチャーを置けてしまう。さらに、その土地にオーナー自身はクリーチャーを置き直せないのだ。(しかし、こいつを絶版したことに対し、わが社の美術部長は大変御立腹である…。)
バンダースナッチ
即死系ではあるが、確率は低い。コストは高いがマジックボルト1撃で死ぬ。こう書くといいとこ無しだが、面白いクリーチャーではあった。ちなみに、バンダースナッチは加藤先生の絵の中に生き残っている。「捕獲作戦」でリザードマンと戦う巨獣がこいつだ。
G・リーチ
水属性ST20/HP40は他にも何体かいて、その中で他に似たような能力をもつもの(グール、チュパ)のいるG・リーチが削除となった。
ミミック
ハンデ能力によって「使えないキャラ」と言われてもいたが、それよりも絶版になった理由は(サターン版をプレイされた方なら言わずもがなだが)その容姿にある。そう、このミミックはサターンに化けているのだ。このカードは、私の記憶が正しければ、セガに企画書を提出するときのプレゼン用に描かれたものだったと思う。それを「せっかくだから…」ということで本番にも使ってしまったのだ(セガさんにとっては「やりやがったな~」だろうけど。心の広いセガさんに感謝。)
ストラングバイン
個人的には好きだったんだけどな~。風属性の性質にあまり合わないという無理やりな理由で消滅した。

こうして見てみると、クリーチャーの方は絶版理由が希薄なものが多いことがわかる。クリーチャーの場合、それ1枚で酷いというものも無いし、全く使えないというものも無い−ということだろう。

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様々なパブリッシャーを渡り歩く、流浪のソフトハウス。

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