2017/07/20
”カルドセプト エキスパンション” プレイステーション
ゲームが発売される時期になると、
ゲーム雑誌各誌はそれに先駆け「レビュー」なるものを掲載します。
前回サターン版の時も、このコーナーを設け
主要誌のレビューを紹介しました
(内容はサターン版のレビューを斬るを見てください)。
そして今回エキスパンションについてもこの企画を敢行!
広大なps海に乗り出した
我がカルド君の運命や如何に!!
週刊ファミ通 | 1999.5/7・14号 | 9/9/9/8 (プラチナ殿堂入り) |
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ファミ通ps | 1999.5/14・28号 | 8/8/8/8 |
電撃PlayStation | 1999.5/7・21号 | 95/90 |
ザ・プレイステーション | 1999.5/7号 | 65/75/80 |
HYPERプレイステーション | 1999.6号 | ★4.5/★4 (★5点満点) |
週刊ファミ通
ある日、社長にメディアファクトリーのプロデューサーさんから電話がかかったと言う。「きゅきゅ…きゅは…プラプラ…」。
いや、こんなにしどろもどろだったかは分かりませんが、とにかく社長の話だと、最初何を言ってるかわからなかったそうです。それはこの点数の報告だったわけですが、さすがに我々もびっくりして(そしてうれしさのあまり踊って)しまいました。
サターン版の時も実は31点を取っており、あと1点で殿堂入りだった(当時はまだシルバー殿堂の制度は無かった)のです。だからゴールド殿堂の淡い期待も無くは無かったのですが、カルドセプトみたいな偏った(?)ソフトの場合、レビュアーによっては6点、7点という可能性もあるわけで、何が起こってもおかしくないなと思っていたらなんと…。
もう、何も言うことはありませんね。ポケモン(ゴールド殿堂)の隣にいるというのも、なんかいい感じです。これで大宮ソフトもプラチナゲームメーカーです。
ちなみに、この号の特集にあった「もっと売れていいソフト」でカルドセプトに票を入れたのは大宮ソフトではありません。念のため。
ファミ通ps
週刊ファミ通の点に比べると低いように見えますが、ファミ通psさんは平均的に点を低く付ける傾向があるので、はっきり言ってオール8はスゴいのです。
辛口な評もありました。「(サターン版と)それほど変わっていないなぁという印象」。ごもっともです。でも、単純な機種間移植のソフトに比べればかなり変わっているんですけどね。「ムービー」とか、「おまけゲーム追加」よりも、ゲームそのものにかかわる部分にけっこう手を入れてます。まあ、タテマエ的には、「サターン版を遊んでない方々に遊んでほしい」というコンセプトなので、「サターン版と同じだいっ!」と言い張ってもいいんですけど。
この号では、付録のメモリーカードシールにカルドの物も入っています。カルド用のメモリカードに貼って使うとカッコイイですよ。
電撃playstation
これもめったに無いほどに点が高いという話です。赤表示のオススメタイトルにしてもらえました。レビュアーは2人ですが、どちらにも好評でした。カルドは偏ったソフトだと自認していますが、確率的に「好き」の人のほうが圧倒的に多いのがありがたいです。特に95点をつけてくださった方は文章から熱いものが感じられて、こっちもうれしくなってしまいます(余談ですが、今回のレビューでの私の注目作はコナミ80’sです…)。
ちなみにこの号には、全4ページのカルドセプトの紹介マンガがついています!かなり丁寧な内容なので、これを読めばゲームが早く理解できるでしょう。時々挿入されているカードの絵が忠実に線画になっているのでおもしろいです。
ザ・プレイステーション
まあ、こんな感じです。かえってこう言うのがあるとほっとするような。
それでもこの号では一番いい評価です。
65点の方も文面には悪いことが書いていなくて、かえって点数低いのが不思議なくらいです。操作性に6点ということですが、操作感は悪くないと思いますよ。
もっとも、操作方法がどのゲームとも似ていないところに、初心者ユーザーの方は戸惑うかもしれません。75点の方は、逆に点数よりも論評が辛口です。
マニアック…確かにそうですね。このジャンルも流行ればもう少し受け入れやすくなるかも。なぜなら、rpgやslgの方が実際のシステムは複雑なのに、けっこう受け入れられていますから。「ss版が好きな人ならぜひ、そーじゃない人はより面倒くさく感じるはず」うっ!それはまずい。
やっぱりpsユーザーはssユーザーよりもライトだということなのでしょうか…。ぜひ、恐れずにプレイしてほしいです。
おっと、そういえばこのレビュー発売日が間違ってますね。5月1日は世間的にはイレギュラーな日付けだからでしょうか。レビュー関係はあまり校正チェックが無いので、こういうことも起きてしまうようです。
このコーナーでは、4/23の段階で、大宮ソフトが入手できた雑誌のみ紹介しています。もしかしたら紹介しきれていないかもしれませんが、悪しからず。
ss版は評価が良かった(評価ほどは売れなかったけど)のですが、ps界ではどうなのか、はっきり言って予想がつきませんでした。
しかし、少なくとも編集部の方々には同様の評価をいただけたようです。編集部で評価が高い理由で考えられるのは、対戦相手がまわりにいるのと、前回サターン版でハマった方が布教活動してくれた、というのもあるのではないかと思います(あくまで推測ですけど)。どちらにせよ、ありがたいことです。
今後ともよろしくお願いします。
…とはいえ、カルドの評価という意味では、買ってくれた方のうちどれくらいが満足してくれたか…最終的にはそれが焦点になるのですが。
デザイナーとして言えば、売れなくてもいいから、買ってくれた人全員に「いいゲームだった」と言って欲しいというのが正直なところです。あ、でも、売れないと結局後が無いからまずいな。
みんな、買ってください。
HYPERプレイステーション
4/30発売のhyperさんで、5誌目です。
ちょっと点数表記がわかりずらいかもしれませんが、
これは★5つで満点ということです。100点満点に換算すれば90点と80点てことですね。
すばらしい!コメントも誉めまくってくれています。「つくり手の圧倒的な愛を感じる」。
これ結構よく言われるんですけど、他のゲームってもしかしてあんまり愛を感じられないのかな…?
「…形を変えてうまく見せればあっさり理解できるなんて…」。これは、本当の紙のボードゲームだったら
ややこしかったのを、ビデオゲームにしたことで成功したと言ってくれています。
確かに要素は多いけど、 見た目よりもややこしくないゲームなんですよ。